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森猛 伊亮

森猛 伊亮
中学校卒業後、不動産屋や大工、果ては証券屋やボーイなど様々な経験をつみながら、デンジャラスかつクレイジーな生活を経て、2013年より独立。

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一つの終戦と新たな開戦の話

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嬉しい。

物凄ぇ嬉しい。

〝緊急事態宣言解除〟というニュースが流れ始めた途端に、仕事の依頼が山盛り来た。




私の本業は物を販売する事である。

百貨店等の小売店で、各メーカーさんになり代わってお客様に様々な商品を販売する。

前職場から半ばヤケクソで独立して早七年。

立ち上げ時は個人事業として始めて、法人化してから三年になる。

お陰様でこの七年、取引先からは対応しきれない程のお仕事を頂き、十分食うに困らない商いをさせて頂いてきた。


この三月までは。


前述の通り、私の仕事は百貨店等の小売店で商品を販売する事なので、昨今の緊急事態宣言に伴う各小売店の営業自粛により、三月後半から仕事が激減していた。

四月の売上げなんぞ、見るのも嫌になる程の惨憺たる数字であった。

まぁ大きな会社と違って私以外の従業員は、事務の家内と営業の子が一人に看板犬一匹、という安定の桃太郎スタイルであるので、経費もそんなには多くはないのだが、それにしたって出るものは出るのである。


唯一の営業の和くんから『社長、会社大丈夫っすか?』とか聞かれても。

『おう、全然大丈夫や!任しとけ!』と、言ったはいいが、空白のスケジュール帳を見つめながら内心ちょっとビビっていた。


ちょっとウーバーイーツでも始めよっかな?とかこっそり思っていた。


思いながらも実際は仕事の無い期間、ただただ引きこもってひたすら〝24〟を見続けジャックバウワーに変身していただけなのだが、これ以上の緊急事態宣言が延長されたらちょっとマジでヤベェかも、と思っていた。

例えば『緊急事態宣言八月までやります!』とかそれこそ宣言されていたら。

じゃあそれまでバイトでもすっか!

と、なるところなのであろうが、宣言解除もなんだかフワフワとしていたので、バウワーでハラハラしながら内心ヒヤヒヤするしかなかったのである。




しかし、思っていたより早く緊急事態宣言が解除された。

それに伴い私の会社には、一気に仕事の依頼が入ってきた。

嬉しい限りである。

もちろん、コロナの脅威が過ぎ去った訳ではないので、当然今までとは違って様々な対策をとりながら営業をしていかなければならない。

だが、やっと仕事が出来る。


本当に嬉しい。


ここからが本当の意味でのコロナとの戦いである。

人間らしい生活を維持しながら、どれだけこのウィルスによる被害を抑えられるか。

失ったものは大き過ぎるが、必ず出来るはずである。

今私達が生きる世はアフタースペイン風邪であり、アフターサーズであり、アフターマーズでもある。

もっと言うと、アフター地震でアフター台風でアフター大雨でもある。

いつになるかは分からんが、きっとアフターコロナも平穏に過ごせるであろう。

〝緊急事態宣言解除〟という、形式上の一つの終戦を経て、平穏な日々を取り戻す為の新しい戦いが開戦される。

いつまでかかるか分からんが、力いっぱい踏ん張っていきたいと思う。




尚、本日もう一つの終戦と開戦が巻き起こった。

積年の過度なオーバーワークがたたって、私の肛門にはいぼ痔のイボ爺さんが長い間お住まいになられていたのだが、この度の強制長期休暇の思わぬ副産物として、なんとイボ爺さんが御退去なされた。

なので。

これからは、何としてでもイボ爺さんが帰ってくることを阻止する戦いに挑みたいと思う。

ちゃんと休んで、体調管理をしたいと思う。


そんな、アフターケアが大事な話。