ここで会ったが木曜日

木曜日は『木曜日の話』月曜日は『月曜日の辞書』

森猛 伊亮

森猛 伊亮
中学校卒業後、不動産屋や大工、果ては証券屋やボーイなど様々な経験をつみながら、デンジャラスかつクレイジーな生活を経て、2013年より独立。

詳しいプロフィールはこちら

『偽善しようぜ運動』起こそうぜ!の話

f:id:kokomokumoritake:20200422174041j:plain
 
 
おいみんな、偽善しようぜ!
 
スッキリするぞ!
 
俺と一緒に偽善しようぜ!
 
 
 
 
 
 
もうアレ。
 
結構、無茶苦茶。
 
おいコロナ、お前やり過ぎやぞ!
 
志村返せコノヤロー!つっても帰らんのよ、変なおじさんは。
 
 
正直お前を舐めてた。
 
 
二月位までは、ここまで無茶苦茶にされるとは全然思って無かった。
 
 
なんかめっちゃイライラしてるし、みんな。
 
 
弱ってるヤツ探し出して三十万や!いや、全員にさっさと十万や!つって喧嘩してるし。
 
かと思えば、喧嘩なんかしてる場合じゃないじゃない!って誰かが言えば、お前だけ良い子ぶんなよ!つってまた喧嘩、みたいなこのホームルームな感じ。
 
 
おいコロナよ、人類滅亡させる気か! 
 
 
感染とかそういう直接的なアレじゃなくて、人類を分断させてアレか!戦争でもさせてアレか!
 
なめんなよ、人間様を。
 
 
 
 
とまぁ、魔王に立ち向かうチョイ悪勇者様みたいなセリフを吐いてはみたが、よく考えると只のおじさんである私は、ちょっぴりイライラしている。
 
 
ごめん嘘。
 
 
めっちゃイライラしている!
 
 
先の見えないこの感じ、ちょっとハゲそうである。
 
いや、既に元々ちょっとハゲてきてはいるのだが、心なしかその速度が一気に上がり、ハゲるんるんになりそうな気分である。
 
 
で、そんなイラハゲるんな私に追い討ちをかける様に得体の知れない謎のストレスがかかるニュースがテレビ画面から飛び込んできた。
 
 
なんと、日本政府は私に十万円もの大金をくれるそうだ。
 
 
なんかね。
 
〝ウッ〟ってなったよね。
 
お金くれるっつってんのに、ウッてなった。
 
 
謎。
 
物凄ぇ謎。
 
お金が貰えるというのに、ウッてなる自分が謎。
 
 
で。
 
 
この〝ウッ〟ってなる理由の謎を、じっちゃんの名に賭けて解いてみたのだが、多分理由は二つある。
 
一つは至極単純で、12兆の財源確保の為にこの事態が落ち着いたら、また税金上がるんやろうなっつー〝ウッ〟。
 
『過去に例の無い大規模な財政出動』をするということは、当然『過去に例の無い大規模な増税』をする訳で、吹けば飛ぶ様な零細企業を営む私としては、考えただけでハゲるんるんるんるんなのである。
 
 
 
 
そして、ここからが本題なのだが。
 
なんかね。
 
物凄ぇ罪悪感があるの。
 
 
『俺が十万も受け取っていいんかな?』っつー罪悪感がとてもあるの。
 
 
私の営む会社はざっくり言うと販売業なのだが、三月中旬まではほとんどコロナの影響もなく、むしろ結構業績が良かった。
 
しかし、三月の下旬から外出自粛や小売店の営業休止により、思いっきり売上げがへこんだ。
 
ちょっとビビる位へこんだ。
 
なので社長である私の給料も減らさないといけない事態なので、この十万円は正直めっちゃ欲しい。
 
 
しかし、しかしである。
 
 
なんか、ほんのちょっと前まで本当に困窮している人に三十万配る、って言ってたよな?
 
 
という事は、三十万貰えるはずだった本当に困窮した人は、私の元に十万が来るために二十万減ったってことよな?
 
 
まぁ世帯人数とかそういう細かい事は置いておいて、そういう人も確かにいる訳で、なんか十万貰うのが物凄ぇ気が引けるのである。
 
とは言え、じゃあ貰うのを辞退するかっつーと。
 
 
 
貰うの!
 
めっちゃ貰うの!
 
全然貰うの!
 
だって、俺だって困っているからね!
 
 
 
そら貰うよ。
 
けど、何か物凄ぇキモチがわるい。
 
なんぞこれ。
 
元来私はとても悪いヤツなので、このキモチわるさは恐らく〝良心〟とかいう高尚なものではなくて、過去のテメェを投影しているものと思われる。
 
私は現在お金持ちではないが、この十万を受け取らなくとも普通に飯は食う事は可能である。
 
しかし過去の貧乏時代を振り返ると、食うや食わずの暮らしで電気代なんかも払えたらラッキー、くらいの時期が物凄ぇあった。
 
もしあの時代にこの度の騒動があったかと思うとゾッとするのである。
 
 
あの時代の私が三十万から十万に減らされたら、多分国会議事堂の前にそっとウンコを置いていた。
 
 
現在の私が同じ仕打ちにあっても、キチンとトイレでウンコを流し、『さぁ頑張るか!』とか言えるが、本気で困窮している時はそんな余裕がないほど追い詰められているのである。
 
それを知っているから〝ウッ〟となる。
 
 
 
 
さぁ困った。
 
テメェはちょっと困っているが、なんとなくこの十万円を普通に使うのも気が引ける。
 
どうするよ?
 
そこで私は考えた。
 
 
 
ヨシ、偽善をしよう!
 
 
 
と。
 
繰り返しになるが、私は元来とても悪いヤツである。
 
育ちも悪けりゃ根性も悪い。
 
ゆえにこの胸がチクチクする感じは決して『良心』なんぞという上等なものではなく、多分『後ろめたさ』とか『気まぐれ』とかの類である。
 
なので私は、この後ろめたさ的なものを払拭する為に寄付をする事にした。
 
 
ちょっとだけ寄付をする事にした。
 
 
給付金が本当に出るかも決まっているとかいないとかよく分からんが、フライング寄付をしてみた。
 
完璧な偽善で寄付をした。
 
 
 
じゃあね、物凄ぇ良い事がいっぱいあった。
 
少なくとも三つもあった。
 
そして私は今『偽善サイコー!』と思っている。
 
 
 
なので私は、もしも私と同じ様にモヤモヤした思いの人がいるのなら、偽善をする事をお勧めしようと思った。
 
 
そして、これから先に書く『偽善をした事により得られた三つの良い事』を読んだ読者の中に。
 
『そりゃ良いな!』
 
と、思う人がいたのなら、是非とも偽善を実行し、更には〝偽善しようぜ運動〟と称し、色んな人に現代の〝ええじゃないか運動〟として広めて欲しいのである。
 
 
では。
 
 
早速ではあるが、私が偽善をしたことにより得られた『三つの良い事』をご紹介していきたいと思う。
 
 
 
 
まず一つ目の良い事は、さっきまで『お前、そのお金自分の為だけに使うのかよー』とか言っていた白いんだか黒いんだかよく分からない脳内のチビ自分に向かって。
 
 
うるせぇーよ!
 
使うよ!
 
だって俺、寄付したからね!
 
 
と、ドヤ顔で言える様になった。
 
 
結構スッキリした。
 
 
テメェがスッキリするために寄付をするというのは、ある種の卑猥さすら感ずるが、これで思う存分残ったお金を使う事が出来る。
 
 
 
 
で、二つ目の良い事は。
 
 
なんかストレス発散になった。
 
 
私が最近のこの状況下でストレスを感ずる原因の一つとして、『何も出来ない感』というものがあった。
 
世界規模での人類の危機が叫ばれる中、テレビ画面の中では偉い人達が新型ウィルス達と戦っている。
 
お医者さんであったり、政治家さんやら役人さん、スーパーの店員さんやらも右往左往しながら未知のウィルスと戦っている。
 
 
しかし、しかしである。
 
 
人類が戦いに明け暮れる中、この戦いにおいて私がした事と言えば『何もしない事』である。
 
むやみやたらと出かけずに〝何もしないで〟家でDVDを観まくる位しかこの戦いに参戦していないのである。
 
 
これが案外キツい。
 
 
部活でレギュラーを外されて『練習とか試合とか何もしなくていいから応援しといて』とか言われている気分である。
 
部長!
 
僕だって頑張れます!
 
とか言いたい気分だが、三十四歳の普通のおじさんに出来る事など何も無いのである。
 
 
疎外感が半端ねぇ。
 
 
だが先程寄付をしたところ、何となくではあるが、凄ぇ戦った感がある。
 
 
防戦一方でなんの使い道の無いおじさんも、球拾い位の貢献は出来た気がする。
 
現実的には焼け石に水もいいとこなのだが、何となく憎きウィルスに一矢報いた気がする。
 
 
 
 
で、最後の三つ目の良い事は。
 
 
多分、私は『良い人』に見られる!
 
 
私は根が悪いヤツなので、人から『良い人』に見られたい。
 
ゆえに、外で道を聞かれたりすると、ホイホイと笑顔で道案内をしたりするし、電車でおばあさんが立っていたら席を譲ったりする。
 
それもこれも、根底にある動機は恐らく『良い人に見られたい』からであろうと思う。
 
 
で。
 
 
『ねぇねぇ聞いてー。俺今回の十万円から寄付してぇーん』なんぞと、まさかテメェからは言わないが。
 
もし。
 
もしも誰かに『給付金何に使った?』とか聞かれたら。
 
 
『あー、僕はアレっすね。ちょっと寄付して残った分は地元の商店で経済活性化のために使いましたね』
 
 
とか言えるのである。
 
 
なんか良い人っぽく見える。
 
物凄ぇ良い人っぽい。
 
 
ただただ少しだけ寄付をして、地元の本屋でウッフンな本を買い漁っても嘘はついていないのである。
 
 
しかも、しかもである。
 
 
私は今この記事を書いて、読者の皆さんは読んでいる。
 
という事は、これを読んだ人の中には。
 
 
『きゃー!森猛さん!なんだかんだ言いながら寄付とかされるなんて、凄く良い人ですねー!』
 
 
などと、思う人もいるはずである。
 
私はとても悪いヤツなのに、そう思う人もいるはずである。
 
ラッキーである。
 
 
 
もちろんそれとは逆に。
 
『けっ!バッカくせ!この偽善者ヤローめ!』
 
と思う人もいるはずであるが、私は最初から偽善である宣言しているので、プラマイはゼロである。
 
ゼロとプラスだけしか無い夢のような話である。
 
 
 
しかもこの手の記事は私の経験上、良いか悪いかは置いておいて、アホほどバズる事になる。
 
つまり私は、日本中の人に良い人と思われるのである。
 
そしてそして、この〝偽善しようぜ運動〟を広めた人も又、同じく良い人に見られるのである。
 
 
 
 
さて、少し長くなったが偽善をする事で得られる『三つの良い事』をまとめると。
 
1、気がねなく給付金を使える様になる。
2、コロナと戦った気分になれる。
3、良い人に見られる。
 
良い事尽くめである。
 
考え得る限りデメリットは何もない。
 
だからね。
 
上の〝三つの良い事〟の内、一つでも『そりゃ良いな!』と思った人はね。
 
俺と一緒にね。
 
 
 
 
偽善しようぜ!
 
 
 
そしてそれを、SNSやらブログやらユーチューブなんかで広めて。
 
 
 
偽善しようぜ運動起こそうぜ!
 
 
 
 
因みに私は、赤い羽でお馴染みの〝共同募金〟というところにインターネットで募金したので、一応URLを貼っておく。
 
赤い羽共同募金
 
内容はよく分からないが、コロナの影響で困っている家族に向けた募金というもがあったのでそこに寄付した。
 
すぐに出来て金額も千円以上で寄付を受け付けている為、かなりお手軽なのでオススメであるが、別にコンビニのレジ横にある募金箱でもなんだって良いと思う。
 
 
『そんなとこに寄付したところで、ちゃんと使われるか分からんやん』
 
 
とか言う、斜に構えているキミ。
 
うん、わかる。
 
凄ぇわかるよ。
 
だけどね。
 
 
 
うっせーよ?
 
 
だから偽善だっつってんだろ!
 
 
 
こっちは気がねなく給付金を使い、コロナと戦った気分になれて、良い人に見られたいから寄付してんだよ!
 
 
 
まぁだからね。
 
別にお金を寄付なんかしなくても、ボランティアをしたり、余ったマスクを医療機関に送ったりしてもなんでも良いと思う。
 
 
テメェがスッキリする為に〝善〟とされている行いをする事は、案外気分が楽になる。
 
 
実は私は、某チャリティーテレビ番組を観て心がチクチクした時に同じ手を使うのだが、効果はテキメンである。
 
毎年効果はテキメンである。
 
だからね、みんな。
 
なんかスッキリしたい人はね。
 
 
 
 
俺と一緒に偽善しようぜ!
 
 
 
そして、偽善しようぜ運動起こそうぜ!
 
 
 
 
#偽善しようぜ!
#偽善しようぜ運動
 
 
尚、この運動は〝本当に良い人〟とか〝マジでヤバい位困っている人〟は参加出来ませんので悪しからず。
 
特に〝マジでヤバい位困っている人〟は、他人の事なんかは絶対に気にせず、全力で自分の身体と生活を守って下さい。
 
頑張りましょう。
 
めっちゃ頑張りましょう!
 
 
コロナのあほーー!
 
 
そんな、情けはテメェの為になる話。