ここで会ったが木曜日

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森猛 伊亮

森猛 伊亮
中学校卒業後、不動産屋や大工、果ては証券屋やボーイなど様々な経験をつみながら、デンジャラスかつクレイジーな生活を経て、2013年より独立。

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謹賀新年の話

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いやぁめでたい。
 
なんてったって正月である。
 
近年少しずつおじさんになり、ちょっとハゲてきたり腹が出てきたりしているが、とにかくめでたい。
 
 
だって正月である。
 
 
なんとなく今年は何でも出来そうな気がする。
 
去年までは何も出来なかったが、今年は何でも出来そうな気がする。
 
毎年毎年正月には何だって出来る気がして意気揚々と目標を定める。
 
が、二月上旬にはもはや目標を立てた事すらも忘れて日々を生きる事だけで精一杯であるし、ちょっとハゲてきたりしているが今年に限って言えば何だって出来そうな気がする。
 
 
だって正月だから。
 
 
いやしかし、めでたい。
 
若い頃は正月なんぞ何がめでたいのかさっぱり理解出来なかったが、大人となりちょっとハゲてきたりすると正月のめでたさがよーく分かる。
 
私はなかなかクレイジーな半生を送って来たので、どう少なく見積もっても四度は死にかけている。
 
その度に、持ち前の強運を存分に発揮し…。
 
いや死にかけている時点で全然運がないのかも知らんが、ともかくちょっとハゲてきたりはしているものの、今年も元気に生きて新年を迎える事が出来た。
 
物凄ぇめでたい。
 
 
 
 
とは言え良く考えてみれば、この様なめでたさを実感し始めたのはほんの数年前からである。
 
私は現在三十四歳であるが、二十五、六歳の頃までは喧嘩手形を振り回しながら、切った貼ったを繰り返す極めてデンジャラスな生活を送っていたので、ハゲてこそいなかったが生命の保証なんてどこにもなかった。
 
むしろ、正月なんぞはみんなが気の緩む時期であるため、奇襲、カチコミにはうってつけの時期である。
 
そう言えば昔、当時色々世話になっていたクラブのママの元へ新年の挨拶に行ったら、ママが住むマンションの駐車場で正月早々拉致された。
 
正月ボケ中の拉致は、誠にビビった。
 
おそらくは、あの頃の生活でかかった極度のストレスにより、今現在ちょっとハゲてきたりしているのではなかろうか。
 
 
いやしかし、めでたい。
 
 
そもそも私は、中学生の頃からなぜだか分からんが尾崎豊と同じ二十六歳で死ぬもんだと勝手に思い込んでいたフシがあるので、後先考えずに無茶苦茶な生活を送っていた。
 
分不相応な借金を負ってみたり、色んな女をはべらかせたりと、まぁどうせ死ぬんやしと、やりたい放題であった。
 
それが今では、尾崎はおろか今年は芥川の享年に並ぶ。
 
なんともめでたい事である。
 
 
 
 
生きていればそりゃあ大変な事もある。
 
尾崎や芥川はハゲの進行に怯える事なく死んでいったのであろうし、まさか死んだ後に腰痛に悩まされる事もあるまい。
 
死んでしまえば二月に新年の計画が頓挫する事もないし、正月から拉致される事もない。
 
 
だが、新年から優しい家内や義母や愛犬に囲まれて、こたつでぬくぬくと漫才を観る事も出来ない。
 
年末の邦正蝶野ビンタを観ながらケタケタと笑った時、どういう勘定の仕方をしても人生において、泣いたり怒ったりした時間より、笑った時間の方が圧倒的に多いな、と今更ながらに気がついた。
 
今や、膨大な借金もよく分からん女達もデンジャラスな日々さえも全て無くなった。
 
大変幸せな生活を送りながら、こうやって今日も平和によく分からん記事を書いていると、少しハゲてこそしてきたが、無事に生きて正月を迎えるなんぞは大変めでたい事であると、心からそう思う。
 
 
 
 
さて、新年から無駄に記事を長引かせて読者の皆様の楽しい正月を邪魔するのも悪いので、いつもの記事と比べると少し短いが、これよりオチへと向かう。
 
 
旧年中は当サイト、『ここであったが木曜日』をご愛読頂き、誠にありがとうございました。
 
皆様に支えられ、当初想定していたよりも、はるかに多くのアクセス数を得る事が出来ました。
 
本年も、きっとあなたにとって有益な情報なんか、なーんにもない当サイトですが、毎週月曜日と木曜日には相も変わらず力いっぱい更新していきますので、ご愛読しやがれと存じます。
 
誤字や書き損じではございません。
 
 
しやがれと存じます。
 
 
それではこれより。
 
読者の皆様が、無事新年を迎えられました事へお祝いの言葉を申し上げたいと思います。
 
皆様。
 
 
 
ハゲましておめでとうございます。
 
 
そんな、新年からベッドシーツに散乱する抜け毛を見てダジャレが言いたくなっただけ話。