ここで会ったが木曜日

木曜日は『木曜日の話』月曜日は『月曜日の辞書』

森猛 伊亮

森猛 伊亮
中学校卒業後、不動産屋や大工、果ては証券屋やボーイなど様々な経験をつみながら、デンジャラスかつクレイジーな生活を経て、2013年より独立。

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木曜日の話-日常

世界一うまいカレーの作り方を開発した話

人生において困難や逆境に直面した時、その局面を打開する為に大切な事が三つある。 その三つの事とは何か。 それはもちろん勇気と覚悟。 そしてそう。 カレーである。 人生でどれだけ苦しい場面に遭遇したとて、勇気をふり絞り、覚悟を持って、カレーを食…

マスクを外せるまでが緊急事態ですの話

遠足は家に帰るまでが遠足です!教頭はバカなんじゃねーかと思った小四の春。いやいや、もう遠足終わったんやから、つまんない話はさっさと終わらせて早く家に帰らせてくれ、と思った小四の春。ごめん教頭。バカなのは俺だった。教頭の言う通りだった。と、…

コロナの弊害の話

リビングにいるのはマシンガンをかまえる美しき暗殺者ではなく、掃除機をかける美しき家内である。キッチンにいるのは爆弾をしかける老獪なテロリストではなく、トースターでパンを焼く優しい義母であるし、私の横にいるのは凶暴な野生の虎ではなく、のほほ…

再び休みの話

作者急病の為、今週の『ここで会ったが木曜日』は休載致します。そんな、二年連続かつ一日遅れの嘘の話。※去年の今頃も同じ事をしたら『大丈夫!?』などという内容のメールやら何やらを頂いたりしましたが。エイプリルフールのヤツやから!年に一度のズル休…

もしかしたら幸福と不幸は同分量説は本当なのかも知れないと思った話

ヤベェぞ。 これはヤベェ。 たった今、ピーーーンときた。 ずっと前から胸につっかえていた物がストンと腑に落ち、私はまるで底を割って卵を立ててみせたコロンブスの気分である。 物凄ぇスッキリした。 もしやノーベル的な所から、何かしらの賞でも貰える…

どうしようもない話

緊急事態である。 足の裏がカユい。 物凄ぇカユい。 こうなった原因は明確である。 私は昨日からとある地方に出張中なのだが、ここは結構な山奥である。 宿泊中のホテルは、最寄りのコンビニまで徒歩40分という中々マーベラスな場所にあり、日が沈むと明…

『ぬ』の話

亜伊宇絵尾 可木句毛子 佐市酢背祖 田地津手戸 奈煮ぬ…。 ぬ…。 ヌ? どうしたんお前。 仲間外れにされてるんか? もしかしてイジメられて…は、ないか。 『ぬ』よ。 つらいか? そうよな。 誰だって孤独はつらい。 一応〝怒〟とか〝奴〟とかあるっちゃある…

ネイティブスピーカーになった気分になれる裏技の話

びっくりした。私は今、めちゃくちゃびっくりしている。一年以上に渡り、毎週木曜日によくわからないコラムやエッセイを記してきた当サイトであるが、私は常に記事のストックを持つか、どれだけ遅くとも月曜日までには記事の大枠を仕上げる。にも関わらず、…

天使か悪魔かの話

何なんお前。 あれか、人類滅亡させるつもりか? 俺、今暇やん? いや、物凄ぇ暇やん。 でも正確に言うと、明日からの出張の用意とか月末の領収書提出とか、そういうことぜーんぶ放棄した上で暇なんよ。 何やろう。 大人の責任って言うの? 風呂入ったりク…

ショーガツ怖いの話

何これ。 超怖いんですけど。 ちょー怖いんですけどぉ。 12月28日には確か77.1キロであった体重が、1月2日には80.3キロへと増量していた。 あのままのペースで増えていけば、今年の年末には262キロになっている計算である。 ちょー怖いんです…

謹賀新年の話

いやぁめでたい。 なんてったって正月である。 近年少しずつおじさんになり、ちょっとハゲてきたり腹が出てきたりしているが、とにかくめでたい。 だって正月である。 なんとなく今年は何でも出来そうな気がする。 去年までは何も出来なかったが、今年は何で…

早く洗ってこいの話

善と悪。 この相反する概念はいったい何を持って定義付けられるのであろうか。 そもそも、善、即ち正義というものは、数を背景にした多数派の倫理であり、絶対的、或いは普遍的な基準とは成り得ない。 一方から見れば悪となる事象であっても、別の一方から見…

時の流れが早く感じるパワーワードの話

さて、時の流れとは速いもので2019年も残すところあと僅かである。 振り返れば今年も様々な事があった。 ピエールが捕まって、田口くんが捕まって、エリカ様も捕まったし、マーシーもまた捕まった。 なんか捕まってばかりである。 そういや、スノーボー…

病院行けの話

過日、家内が歯が痛いと言い始めた。 私は幼少期より、何故だかよく分からんが虫歯にならぬ特殊体質なので、どれくらい痛いのかは検討もつかんがともかく歯が痛いらしかった。 私は、歯医者へ行けと言った。 痛さの加減は分からんが誰だって痛いのは嫌であろ…

ダチョウの話

男には人生においてやらなければいけない事が二つある。 と、先程急に思いついた。 一つは愛する人を全力で守る事であり、もう一つはちくわでおでんダシを吸う事である、と。 私はあいにく家内に守られる側の人なので前者は出来ていないが、後者は先ほどやっ…

0点の話

過日、美しき子持ち女性と良い仲である友人と食事に行った時、中々ショッキングな事実が発覚した。 どうやら私は算数が出来ない。 決して、数学ではない。 算数である。 結構ビビった。 何がビビったって、私は現在三十四歳のちょっとしたおじさんである。 …

読者と私と日食の話

過日、北海道へ出張に向かう飛行機の機中で、私はボロボロと止めどない涙を流し、ズルズルと止めどない鼻水を垂らしていた。 別にブタクサの花粉にやられていた訳ではない。 その時読んでいた小説に登場する子供があまりにも不憫で、私は顔がグチャグチャに…

うさぎとカメの話

遡る事三十年ほど前、今でこそボーリング玉の様な腹をしている私であるが、当時は玉の様にかわゆい幼児であった。 その後のクレイジーな人生を思うと誠に意外な事実であるが、私にもそういう時期が確かにあった。 で、当時平仮名を読む事を覚えた伊亮少年は…

酢豚は念仏の話

私は現在三十三歳。 プリプリの若さはほとんど無くなってきており、かといって大人の色気というヤツはまだまだ出てくる気配すらない。 なんとも中途半端なお年頃であるが、そのくせ近頃では枕からおじさんの匂いがする。 ちょっと泣きそうである。 さて、そ…

勘違いの話

過日、私は九州某県に出張中であった。午前中の仕事を終えたので、さぁ昼飯にするかと思ったのだが、この日の仕事場から徒歩で行ける飲食店は、某ファミレス店一件だけであった。ちょうどお昼時であり、ファミレスは三組の順番待ちであった。私は店員に『1…

再びナビの話

再びと言うからには『ナビの話』という稿があった訳で、この時は迷子のロシア人救出の話であった。(ご興味のある方は当サイト内2019年3月14日付『ナビの話』をご参照の程) ナビの話に記した通り、私は何故か普通ではないペースで道を聞かれたりするので、外…

ヤル気が出なくても動ける方法の話

私は今、新潟にいる。本来なら今日は自宅のある広島でのんびりと休日を満喫していたはずなのが、先の台風の影響で鉄道が混乱しそうなので、夏季休暇を早めに切り上げて出張先の新潟へやって来た。昨年の冬に新潟へ訪れた時は、しんしんと雪が降り積もり、辺…

神回の話

当サイト、『ここで会ったが木曜日』は、今年の二月より、〇〇の話、あるいは〇〇な話などと銘打って、よく分からんエッセイやコラムを毎週木曜日に更新してきた。筆者である私は川端康成ではないので、何を書くのか天からヒラヒラと舞い降りる事は絶対に無…

ケンタウロスの話

私は一見、八方美人の様に見えるが、実のところは六方美人二方ブスくらいである。 要するに人の好き嫌いが激しく、嫌いなヤツとは徹底的に距離を取るので、嫌いな二方からはブスに見えると思う。 しかしこれは人に対してであり、一般的に指す『好き嫌い』、…

フロリダの話

さて、時の流れは速いもので2019年も半分以上が過ぎ去った。 あんまりにも速すぎて、このままだとすぐにおじいちゃんになりそうだ。 現在の私はおじいちゃんでは無いが、三十三歳というお兄ちゃんとおじさんの狭間に揺れ動く微妙なお年頃である。 徐々に…

驚愕の話

誠に意外な事実ではあるが、私は今まで一度も死んだ事が無い。 幼少期から振り返って、このクレイジーかつファンタスティックな生き方のせいで、どう控えめに勘定したって、少なくとも四度は死にかけている。 平たく言えば自業自得、あるいは、てめぇで蒔い…

再見の話【後編】

このマンションに住む留学生達は皆私と仲良くしてくれたのだが、その中でも特別仲が良かったのが件の王(おう)さんに加え、燕(エン)ちゃんという女の子であった。 燕ちゃんは中国北部の出身で、物凄く真面目な女の子であった。 穏やかな笑顔が地顔の王さんや…

再見の話【前編】

『再見』と書いて『ツァイツェン』と読む。 中国語で、さようならという意味である。 字面・音の響き・漢字の意味、どれをとっても極めて美しい言葉であり、この言葉一つだけで十分に中国人の叡智を感じる。 流石、四千年の歴史は伊達では無い。 今から十年…

美味しくなって新登場の話

皆さん、明けましておめでとうございます。 平成という時代が終わりを告げ、昨日から令和と言う時代が始まった。 この度の改元で今年は正月が二回来た感があり、何となくお得な感じがする。 日本中がめでたい感じで、なんだかみんながウキウキしている感じも…

使命の話

我が家には、おもち君というシーズー犬がいる。 このヘンテコりんな名の愛犬は、今からちょうど三年前に我が家にやって来てくれた。 五年前の年末に、義母と妻が溺愛していた先代の愛犬アイスちゃんが亡くなってしまい、家庭内は失意のどん底であった。 特に…